たまには叔豹×夸白でもどうですか?
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ぐぅぅぅ~っっ。
「っ!!///」
夸白のお腹が盛大に空腹を主に告げる音がする。
「すげぇ音だな」
「叔豹!!」
イヤな奴に聞かれたもんだと夸白は思いっきり叔豹を睨みつける。
ちょっとくらいの音なら気のせいと言い切ってごまかしてしまうのだが
今日の音はお腹の中で合奏会でもしているのか?と思うほどの音の鳴りようだ。
(なんで!よりによってコイツなんかに…っ。)
女子たる者、こんな奴とはいえ殿方の前でお腹が鳴るなんて!
穴があったら地中深く潜ってしまいたい!!
羞恥で真っ赤になった顔を見られないよう俯いて
その場を足早に去ろうとしたその時。
「ほら、食えよ」
叔豹が夸白の目の前におにぎりの包みを差し出す。
「…なんですの?」
「ハラ減ってんだろ?1個やるから食え。」
さらにズイっと差し出されたおにぎりは
米粒ひとつひとつが立っていてツヤもあり、とても美味しそうだ。
「フ、フン!そんな庶民の食べ物なんて
私の口には合いませんわっ!!」
「あっそう。けど、そのハラの音鳴らしっぱなしよかマシだと思うけど?
そういや、さっき陛下が香蘭に会いにきてたなぁ~?」
そう言いながら叔豹は夸白を見おろし、ニヤリと笑う。
「~っっ!!」
くやしぃぃーっっ!!
なんで!!
こんな奴なんかに食べ物を分け与えてもらわないといけないのよっ!!!
けれど。このままお腹の音が鳴り響いて、他の人に聞かれるのもイヤだし。
それに。陛下にバッタリ会って聞かれてしまったら…
「…しょ、しょうがないわね!
1つもらってあげるわよっ!!」
そう言うと、夸白は目の前に差し出された包みから
1つおにぎりを奪い取るような速さで取ると
そそくさと人目のつかない場所へ駆けだそうとした。
「おい!コラ待て!!」
外で、しかも立って食べるなんて、貴族子女の夸白には恥ずかしい行為で。
だから、人目を忍んで食べようかと思って駆け出したのに
それを叔豹は夸白の腕を掴んで引きとめた。
「な、なによ!ちょっと離してよっ!!」
「どこ行くんだよ?ここで食ったらいいじゃねーか」
「い、いやよ!はしたないっ!!」
「どーせオレしかいねーのに、はしたないもクソもあるか。
それに。オレはお前の食ってるとこなんてどーでもいいし?」
「なによ、それっ!!」
ムキーっと怒り出す夸白の手からおにぎりを取りあげると
叔豹は夸白の口へムギュっとそれを突っ込んだ。
「む~っ?!」
「ほら食え!さっさと食えっ!!」
「ちょっほ、にゃにひゅんのほっっ!!」
「食いながらしゃべるなよ。行儀悪りぃなぁ」
「っっっ」(怒)
口に突っ込まれてしまったおにぎりを出すわけにもいかず
夸白は仕方がないので、渋々そのまま大人しくおにぎりをほおばり始めた。
「どーだ?うまいだろ?」
「・・・庶民の食べ物にしては上出来ですわ」
どうして、この男はこうも強引なんだろう。
いつも、いつも!いつもっ!!
けれど…。
それが、イヤじゃない自分がいて。
それを、どこかで嬉しく感じる自分がいて。
それは、きっと気のせい。
きっと、気の迷い…
「…ありがと。」
叔豹に聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で
下を向いたまま、ぽそりとつぶやいてお礼を告げた。
「・・・」
頬を染めながら俯いたまま、大人しく礼を告げる夸白は
思いのほか、しおらしくて可愛くて。
(…こんなのサギだろ。不意打ちすぎねえ?)
不覚にも、コイツって可愛いなぁ~とか思って
思わず見とれてしまった叔豹であった。
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オフィシャル通り(?)の叔豹×夸白です。
ワタシは好きだなぁ~。
ウチは夸白がツンデレなんです。(← オフィシャル通りやんけと言われそう)
なにげに叔豹も夸白にメロってます!(大笑)
夸白
「ふ、ふん!アンタなんか好きじゃないんだからっ!」
とか言いながら好きオーラ出しまくりみたいな感じ?
叔豹
「そんなウソ言っている口はこの口か?」
夸白の口をタコ口掴みしてニヤニヤ♪
夸白
「キーッッ!!///」
叔豹が夸白をペット扱いで
可愛がるような愛し方が理想だ。(爆)